にきび
にきびは日本人の約90%以上の方が経験すると言われる非常に身近な皮膚病です。毛穴の詰まりをきっかけに、「アクネ菌」と呼ばれる細菌が増殖し発疹を引き起こします。特にホルモン分泌が盛んな思春期から20代にかけての時期は症状が悪化しやすく、さらに派生してさまざまな肌トラブルへと発展する危険性が高まるため注意が必要です。その一方で、早期に適切な治療を加えることができれば比較的治りも早く、傷痕を残りにくくさせることが可能です。肌の悩みを一人で抱え込むことなく、まずは当院までご相談ください。
にきびは皮膚科できれいに治せる時代です
にきびはでき始めの早い段階ほど痕残りなく、きれいに治せる可能性が高いことも特徴のひとつです。しかしながら、ご自身で間違ったケアを続けられている方も大変多く、さらに症状を悪化させてしまわれるケースも珍しくありません。当院では患者さん一人一人の症状に応じたさまざまな治療提案を行っております。専門知識に長けた経験豊富な医師やスタッフたちが、肌ケアの大切な一歩を踏み出すお子さんたちにも親身にわかりやすくご指導いたしております。まずは正しい予防法を知り、本来の健やかな肌へと導くまで力強くサポートいたします。
にきびができるメカニズム
にきびは以下の3つの要因が複雑に絡みあって生じると考えられています。
①皮脂の分泌量の増加
皮膚には無数の毛穴があり、そのひとつひとつの中には油脂状の物質(皮脂)を分泌する皮脂腺と呼ばれる機能が備わっています。皮脂は皮膚からの水分の蒸散を防ぎ、潤いを保つバリア機能を担います。しかし、さまざまな原因によってその分泌量は影響を受けやすく、過剰分泌が起きると発疹などの肌トラブルを招く原因となります。
②毛穴のつまり
汚れや皮脂がつまりを起こすと小さな毛穴内では途端に出口が塞がれることとなり、老廃物の排出も正しく機能できなくなります。なおも分泌を続ける皮脂や老廃物は行き場を失い、炎症がすぐにでも起こりえる劣悪な環境へと変化してゆきます。さらに時間の経過とともに毛穴内は膨らみを増し、発疹として外に現れるようになります。
③アクネ菌の増殖
アクネ菌は常在菌のひとつであり、本来は肌のphバランスを整えるなど健康な肌を作る大切な働きを担っています。しかし皮脂の過剰分泌や毛穴の閉塞などが起きるとアクネ菌は増殖しやすい環境となり炎症を引き起こすようになります。
さらなる悪化を招く要因(例)
- 雑菌のついた手で触る
- にきびをつぶす
- 間違った塗り薬を塗る
- 洗顔不足
- 乾燥
- 肌に合わないメイク用品を使っている
- 偏った食生活
- 睡眠不足
- 過度なストレス など
進行レベルや部位に応じた適切な治療法が求められます
にきびの治療にあたっては、まずは原因となっているものを正しく特定し、進行レベルに応じた適切な対処が必要となります。また、Tゾーンや頬、背中部分など特に症状の悪化を招きやすい部位においては、にきび痕の残りにくい慎重なケアが求められます。
当院の治療方針
当院のにきび治療においては、外用薬・内服薬を用いた治療を基本といたしております。薬選びにおいては患者さんお一人お一人の肌状態を詳しく分析・検討し、その方のお肌にあった最適なものをご用意いたしております。また、症状や肌のコンディションなどによっては数種類の薬を使い分けるなど、個別性の高い治療提案も随時ご紹介いたしております。
さらにご希望に応じて、体に優しい漢方薬を用いた治療法や、薬の塗り方指導、化粧水の選び方や正しい洗顔フォームの泡立て方、洗浄方法にいたるまで毎日の生活にすぐに取り入れ実践いただけるような肌ケアの基本情報についてもスタッフたちが手厚くご指導いたしております。にきびケアに関してわからないこと、困っていることなどございましたらどうぞお気軽に医師やスタッフまでお声がけください。
当院では自由診療と組みあわせた個別性の高い治療プランのご提案も可能です
にきびは症状の現れ方や程度において個人差の大変大きな疾患です。そのため保険適応となる一般的な治療法だけでは治りづらいと感じられてしまうケースも珍しくありません。当院では患者さんお一人お一人の症状とご希望に応じた治療プランを幅広く展開いたしております。例えば、皮脂分泌を調整する内服薬を用いた自由診療をはじめ、繰り返す難治性のにきびや目立つにきび痕にお困りの方にはレーザーを用いた治療も各種取り扱っています。
皮脂の分泌量をコントロールする治療
にきびは過剰な皮脂分泌が原因となる疾患です。その皮脂分泌を抑制し、毛穴のつまりを緩和させる薬(イソトレチノイン)を服用することでにきびの根本的な改善を目指します。イソトレチノインはビタミン A 誘導体の内服薬であり、皮脂の分泌抑制をはじめ毛穴の角化異常の改善、アクネ菌に対する抗菌作用、抗炎症作用などに有効と考えられており、重度のにきびにお悩みの方や赤み(酒さ)の改善に期待されています。欧米各国では保険適用となる安全性の高い薬剤ではありますが、日本においては厚生労働省の未承認薬となるため現在のところ自費での取り扱いとなります。
10㎎錠1箱 (30錠入り) | 9,600円 (税込み) |
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20㎎錠1箱(30錠入り) | 13,200円(税込み) |
毛穴を引き締め、脱毛も同時に行える「ロングパルスアレキサンドライトレーザー 」
当院で導入しているロングパルスアレキサンドライトレーザー(ジェントルレーズプロ)は、レーザー照射により毛穴全体を引き締め、また並行して脱毛も行える機器となるため、構造的ににきびのできにくい肌へと改善することが可能となります。詳しい内容については医師までお問いあわせください。
全顔 | 16,500円(税込み) |
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赤みを伴うにきびにはIPL光治療「Nordlys™(ノーリス)」がおすすめです
にきびは悪化のピークを過ぎると、赤みを伴ういわゆる「赤にきび」に悩まれる方が多くなります。赤みはなかなか消えにくく、気に病まれてしまわれる方も少なくありません。目立つ赤みの解消にはIPL光治療Nordlys™(ノーリス)がおすすめです。施術後のわずらわしいアフターケアも不要で、初めての方も安心してご利用いただけます。さらにNordlys™(ノーリス)には赤みの軽減を図るだけでなく、同時に肌全体を美肌に大きく引き上げる効果が見込まれています。当院ではにきびに悩む若い患者さんたちにも広くご活用いただけるよう、比較的リーズナブルな価格設定を行っております。詳しくは医師までお問いあわせください。
全顔 | 15,400円(税込み) |
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両頬 | 8,800円(税込み) |
鼻 | 5,500円(税込み) |
健康な肌は毎日の積み重ねから―
にきびのお悩みが急増する10代は特にホルモン分泌が活発化する時期と重なります。成長ホルモンや性ホルモンなどの影響で皮脂の過剰分泌は起きやすく、ご自身の努力だけでコントロールするには難しい現実があります。さらに偏った食事や慢性的な睡眠不足など生活習慣の乱れも発生しやすい時期となります。健康な肌は健康な毎日の積み重ねの中から生み出されるものです。油分の少ない食事への見直しや十分な睡眠を摂ること、ストレスの少ない生活を心がけることはご自身でも改善しやすいポイントとなります。正しい予防法を知り、にきびに負けない元気な肌をご一緒に取り戻しましょう!